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【第22回】身近にあるIoTとDX

 2021.4.30 お役立ち情報 ブログ

 

IoTとはInternet Of Things の略称でモノのインターネットと言われています。様々なモノやコトに

センサーを接続して、様々な情報をクラウドサービスに蓄積して分析し活用します。

 

「IoTと言う言葉は聞いたことあるが実際にどのようなものかわからない」と言う方がおられると

思います。ただIoTは身近なところに使われています。

 

例えばセンサーで状態を確認し、制御することは身近にあります。

 

夏の暑い時に、エアコンが設定した温度に調整するのはこの例です。

これはエアコンにセンサーが組み込まれおり、温度を測定して指定された温度にエアコンが調整

しています。エアコンはインターネットにつながっていませんが、センサーとその制御という

仕組みはIoTの基本です。

 

このエアコンがインターネットに接続されると、外部から家の外からエアコンをつけたり消したり

できます。例えば夏の暑い日に、帰宅前にエアコンをつけて部屋を涼しくしておくことや、部屋で

飼っているペットが熱中症になっていないかなど家の外から確認して、スマートフォンで操作して

エアコンをつけることができます。

 

このようにセンサーで何かを感知しインターネット経由で確認することや、

その場所にいなくても操作ができると言うことが比較的簡単にできます。

 

私は少し高血圧気味ですので、毎日血圧を測っています。また健康維持のために体重を毎日測って

います。測定はかんたんですが、測定したデータを紙に記録したりパソコンで入力したりして

管理するのは面倒です。

そのような方のために体重計や血圧計などで測定すると、Bluetoothと言う無線通信によって

スマートフォンに蓄積することができます。

 

スマートフォンに毎日データが蓄積され、後で見返すことによって体重の増減や血圧が安定して

いるかなどを自分で確認することができます。

 

このようにすれば、医療機関で診察してもらう時や、健康診断の時に血圧の状態を

街のお医者さんに診てもらうことができます。

 

実際私はかかりつけ医にこのデータを渡しておき、5年ほど前からの状態を確認してもらっています。

これらのデータを確認してもらい活用することで、生活習慣病の予防や改善に役立てることができます。

 

 

このように身の回りにある商品やサービスが、IoTの技術やセンサーを使ってスマートフォンに

データが取り込まれて蓄積されるという状況を体感してください。

 

頭で考えるだけでなく体感して、そのビジネスやその仕組みが自分の会社に役立つことや、

自分達の商品に組み込めるのではないか等という考え方をしてみることが大切です。

 

製造業であれば日報や検査結果票など、何か作業をした時にデータを手書きで書かなければ

ならないという状況があります。

これには、血圧計と同じように作業結果をデータとして保存できるのではないかということが

思いつくでしょう。

 

このようにITやIoTを体感しておきアイディアとして持ち続けるべきです。

それが自社の業務改善や新製品、新サービスなどの新しいビジネスを生むきっかけになるでしょう。

 

例えば、カカナイの「中村商事株式会社様」の事例は、このようなことを実現されています。

 

 

ウェアラブル端末

血圧や体重は普段の健康管理やその時の健康の状態を見るのに適しています。

これと同様に心拍数や歩数は、その時の健康の状態を把握する指標になります。

 

最近はコロナ渦でリモートワークが多いでしょう。外出や通勤時間が減り、歩く回数や歩く距離が

少なくなっていると思われます。

 

体重だけでなく普段の歩数を確認し蓄積するには、iPhoneなどのスマートフォンなどを持ち歩くのが

有効です。簡単に取得したいのであれば、Apple Watchに代表されるウェアラブル端末をつけて

測定しておくと良いでしょう。 

 

他にはAmazon Echoに代表される音声による操作ができる端末が増えています。

「アレクサ」と呼びかけるだけで天気予報やニュースを表示したり見たりすることができるのは、

両手がふさがっている作業中や料理中などに有効です。

 

リモコンの代わりにエアコンのON・OFFやテレビのチャンネルを変えたりすることもできます。

手で操作をする必要がないので非常にストレスがなくなっていきます。

 

このような操作は製造現場に有効ではないでしょうか。

 

 

先ほどと同様に、自社の製品と結びつけられないかということを考えていくべきです。

例えばAmazon Echoであれば、スキルと言われるアプリケーションを開発することができます。

他には同様のサービスを生み出せないかといったことを考えているのも良いでしょう。

 

当社のお客様でFRPという樹脂プラスチックの成形をする製造業があります。

この企業は、色々な二次元のキャラクターを三次元の造形物にするのが得意です。

 

当社は、全く関係ないと思っていたIoT技術ですが、自社の製品としてAmazon Echoのカバーを

作ってみるという試みをしてみました。

これがすぐに消費者に売れるということではありませんが、このような技術ができるということを

アピールすることで、ロボットメーカーなどからの協業が見込めます。

 

またこのような製品を考えるということで、従業員に対してはモチベーションが高まり、

新しい製品を生み出したり、新しい技術に取り組んでみようという意識が高まります。

 

新しいことに取り組むというのはワクワクすることではないでしょうか。

 

 

育児や介護のIoT

身近なIoTという意味では、介護や育児などがこれまで考えられています。

例えば見守り対象者にGPSを装着して現在地を知らせることや、動体センサーなどによって

危険区域の進入時などに知らせるなどができます。

 

育児の分野では、おむつセンサーなどをつけて赤ちゃんの状態を確認するという試みも行われています。

 

 

しかし、介護分野や育児分野については、「人にセンサーをつけてまで介護や育児をするべきか」

という人の心理的な障壁というものが大きいので、すぐには進展しないと思われます。

 

しかし、このようなデバイスを見つけた時に、例えばペットならばどうか、音を発することが

できない場所で、危険地域や危険な作業を振動で伝えることができるのでは、といった視点が持てます。 

 

 

GPSの活用

GPSを利用したサービスではシェアサイクルがあります。駅の近くやコンビニの駐輪場にある

シェアサイクルを借りて、お客様のところに訪問することがあります。

 

この自転車は電動アシスト付きの自転車で、バッテリーが搭載されています。

シェアサイクルは外出先からスマートフォンで予約をして、時間になったら自転車の鍵を

スマートフォンで解錠します。

 

自転車はGPSを搭載しており、今どこにあるのかといった把握がされており、

仮に盗難に遭った場合や、返却期間が過ぎても返されない場合等にも有効です。

 

またバッテリー切れや充電状態の把握や振動センサーによる故障検知等ができます。

 

これらから考えられるのは、自社の設備機械やジグ道具などです。実際どこにあるかといった

ことを把握したり、摩耗や角の状態を知るということができると思われます。

 

 

セキュリティ対策

IoTで忘れてはならないのが、セキュリティ対策です。IoTにより自動的にデータを収集できる

からこそ、プライバシーを守ることが重要です。

特にRaspberry Piに代表されるIoTデバイスは、汎用的なOSが使われることが多いため、

第三者からの攻撃を受けやすい端末です。

 

例えば自宅に設置したWebカメラを外部から操作をすることができます。

これを悪用して不特定多数の方に公開される被害が報告されています。

 

他には自動車の車載システムに侵入されると遠隔操作の可能性があります。

医療機器であれば、生命の危険にさらされたりする可能性があります。

 

IoTの導入時は、どのようにセキュリティを確保するか、セキュリティ事故を防ぐためには

どのようすればよいか考えていきましょう。

 

 

DXは変革

DXというと大企業が進めることと捉えている方が多いかもしれません。

DXはデジタルトランスフォーメーションの略です。デジタル技術を使ってトランス

フォーメーションすることです。

 

トランスフォーメーションは変革ということですが、経営者は常に新しい発想で、新しいお客様を

開拓するということを考えているのではないでしょうか。これを続けていれば、自ずと道は開けてきます。

 

IoTやデジタルサービスは、DXを進めるわかりやすい切り口です。

これらを使って企業に変革を起こして、新しい未来を切り開いていきましょう。

 

 

お礼

長期にわたる連載をお読みいただきありがとうございました。

また、どこかで何かの機会にお会いできれば幸いです。

 

 

■執筆者

山口 透 (やまぐち とおる) http://mt-brain.jp

株式会社 エムティブレイン代表取締役。「経営とIT」のコンサルタント。業務改革や改善の指導やIT戦略企画立案の支援を行うコンサルタント。現在、IoTやAIを中心に経営とITの橋渡しをする社外CIOサービスを提供中。中小企業診断士、システムアナリスト、ITコーディネータ

 

 

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